FM日記 トリノ編09/10 | mukadeのblog

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※なんちゃってフットボール雑誌風プレイ記録です。

セリエBに異変!? 美人過ぎる監督に迫る!
(インタビュー・構成 セルゲイ ムカデコフ)

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昨年、イタリアの閑静な町に訪れた大事件。
FCトリノは無残に降格しただけではない。
幹部会はとんでもない監督を就任させたのだ。
無名のアルゼンチン人、彼女に名前はミリー・ビセンテ。
そう、セリエBに女性監督が生まれたのだ!
その美貌はともかくとして、男の世界であるフットボールの世界で、
スタンドではなく、ベンチに女性の姿を見ることになるとは。
しかし、彼女はただの広告塔ではなく、一年でFCトリノをセリアAに復帰させた。
今回は彼女の生い立ちを含め、この一年を振り返るべく話を聞いた。

セルゲイ(以下S):こんにちは、ミス ビセンテ、今日は色々と話を聞かせてください

ミリー(以下M):こんにちは、セルゲイ、私のことはミリーでいいわ、こちらこそよろしくね。

S:では、ミリー、最初に君の生い立ちから聞かせてほしいんだけど。
  君にはイタリア人の血が流れてるんだよね?

M:ええ、そうよ。父がイタリア人なの。父が南米に旅行した時に母をナンパして出来たのが私らしいわ(笑

S:両親はどんな人?

M:父は陽気な女たらしよ。で、フットボールジャンキーね。私もその影響を受けたわ。
  母もノリがよくて元気な人よ。

S:フットボールはお父さんの影響なの?

M:そうね、家族でアルゼンチンで生活してて、私はリーベルのファン。で、アンチマラドーナ(笑
  まあ、昔のプレイを見てたらイメージ違ってたんでしょうけど、
  物心ついたときには彼ってばタダの変人だったのよね(笑

S:レジェンドに凄いこというね(笑
  君自身のフットボール経験は?

M:ハイスクールまでアマチュアでプレイしてたわ。
  でも才能がないのは分かってた。
  フットボールにはずっと関わっていたいと思ってたから、すぐにコーチの勉強を始めたの。

S:なるほどね、監督としてはどうだい?

M:勉強しながら少年チームの監督をしてたわ。

トリノの監督就任!そしてセリエBの激闘へ

S:トリノの監督に就任したいきさつは?

M:私のおばあちゃんがトリノに住んでいるの。
  ユベントスとFCトリノの町と理解してたわ。
  で、FCトリノの降格と監督更迭のニュースを聞いて…。

S:就任会見でも話題になったレポートだね。
  なんでもトリノの降格までの試合レポートと解決策を書いて送ったとか!

M:ええ、なが~いラブレターね(笑
  でもトリノの幹部会は真面目にそれを読んでくれたのね。
  そしてまさかの就任依頼よ!天にも昇る気持ちだったわ!

序盤は大苦戦…

S:チームにはいくつか補強したよね。
 エドガー・ダービッツの合流には驚いたよ!

M:勝者のメンタリティを持つベテランが必要だと思ったの。
  彼は適任だったわ

S:でも序盤はとても「勝者」とは言えなかったよね。

M:負けてもなかったけどね。勝ちきれず引き分ける試合が多かった。
  冬でもウインターブレイクを8位で折り返したときは絶望したわ。
  メディアでは優勝候補だったんですもの

S:絶えず、解任の噂があったね。
  キミ自身も認める発言が多かった。

M:嘘は言えないもの。

S:でも、冬を過ぎてチームは持ち直したね。
  戦術を変えたの?
  フォーメーションはいじってなかったよね。

M:4-1-4-1ね。私は4-3-3って言ってるけど。
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S::これは開幕から変わってなかった。
  でも、冬から劇的に変わったのは何故かな?

M:これってバルセロナでも良く見る戦術よね。
  で、私は遠慮してたんだけど、言ってみればもっとバルサ的にしたのよ。
  つまりディフェンスラインを極端に押し上げたのと、
  選手達に、より攻撃的に行くようにさせたわけ。

S:結果として、裏を取られる場面が多くなりましたね。

M:オフサイドトラップを破られてね。
  でも、そこは冬の補強で補ったわ。

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S:De Munerの獲得ですね。彼の獲得には批判も多かったですが?

M:でも、リーグ終盤には逆にサポーターからも褒められたわよ(笑
  170Mという移籍金が問題にされてたけど、結果的には大正解だった。
  やっぱりアルゼンチン人は頼りになるわね。

S:イタリア人のカテナチオではダメですか?(笑

M:そんなことないわ。それにイタリア人のファンタジスタを冬に加入させてるしね。

S:Verratiですね。

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M:イタリアの人は彼の将来が楽しみでしょうね。
  もともと開幕時に獲得するつもりだったのが、ウディネーゼと競合して負けちゃったのよね。
  そこをレンタルで加入させたわけ。

S:今期は完全移籍で獲得しましたね。
  それ以外にも若手を何人か獲得してますね。

M:若い男がすきなのよ(笑
  冗談はともかく、将来を担える選手を多めに獲得したわ。

S:昨季のリーグ戦の話に戻りますが、後半はBianchiの活躍が凄まじかったですね

M:彼のおかげで昇格できたようなものよ。

S:そのBianchiが怪我をした後半4試合は全く勝てませんでした。
  一時は首位に躍り出たのに、また順位を下げましたね。
  結果、プレーオフにまわることになりました。

M:きわどい試合だったわ。
  サッスーロにはアウェイで勝って、ホームで分けたんだけど、
  Bianchiが怪我から戻ってなかったら、間違いなく負けてたと思うわ。
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S:そしてプレーオフ決勝のブレシア戦はまさに激闘でした。
  アウェイで1-2で負けたあと、ホームで開始4分で先制。
  さらに追加点で勝負あったと思いましたが、後半に追いつかれて延長戦になりました。
  最終的にはドローで、順位が上だったトリノの昇格が決定しました。

M:まさに薄氷の上にいる気分だったわ。
  本当は勝って終わらせたかったけど。
  でもBianchiも得点王になれたし、結果オーライよね。

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S:28ゴールも凄いですが、年間42試合出場というのも凄いですね。

M:怪我した試合以外はずっと出てたし、頼れる存在が正直なところ彼しかいなったの。
  控えは若いMiriminぐらい。彼も才能はあるけど未熟だからね。

そしてセリエA挑戦へ

S:ではミリー、来期のセリエA挑戦に向けてのチーム作りを聞かせてもらえないかな。

M:戦術は大きくは変えないと思う。私は攻撃的なサッカーが好きだから。
  それはイタリア的でないかもしれないけど、選手達は気に入ってくれてるわ。

S:選手の補強に関しては?

M:選手を放出しつつ、若手中心に補強ね。

S:一人、大物を獲得したと聞いたけど?

M:ああ、Buonanotteのことね!

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M:彼は昨年、とても不幸な事故を起こしてしまった。
  でも、ここで復帰したらビックカムバックになるわね。
  (※実際に起きた事故です)

S:なるほど。では来年もFCトリノとその監督に注目させてもらうよ。
  今日はありがとう
M:ええ、こちらこそ。

 

色物扱いされてきたミリー・ビセンテだが、実力を示すことで、周囲を認めさせてきた。
彼女の名声はフットボール的な意味でも国内に名を轟かせるまでに至った。
今後も健闘を祈るとともに注目していきたい。